お母さん
会いたいよ
なんでいなくなったんだよ
ずっと居てくれよ
寂しいんだよ
バカバカバカ、ごめんね、
ありがとう
私許してないよ、怒ってるんだからねって
お母さん許してあげるか出ておいで
って小さい子どものワガママみたいな心
閉じてた心の奥底にあった気持ちが、
スープの底に具が沈んでいたのをかき混ぜたみたいに、少しずつ、広がっていくように浮かび上がったの。
大丈夫なように毎日過ごしている
笑って楽しんで、落ち込んでる父親にイライラしながら、そんな鬼のような自分に凹みつつ表面上良い娘を演じて。
大丈夫なように毎日過ごしてる
だけど考えない日なんてないよ、そんな日ない
日にち薬っていつ、きくんだ?
寝言で何度もお母さんと呼んで、うなされて朝起きる。
お父さんムカつく
今更細かいこと思い出して細かく細かく後悔して言っても仕方ないことグチグチ言ってすごくイライラする。
そんなことならもっと早くからお母さんと向き合ってあげればよかったくせに今更悲劇の主人公気取りで後悔してムカつく。
お母さんと喧嘩してたくせに。お母さんと向き合わなかったくせに。
むかつくムカつく
お母さんが死んだ
夢を見た
お母さんが出てきて、車を自分で運転しながら自分のお骨を拾いに行かなきゃと私たちに言う夢
私はサイコか
人生も量より質、なのか?
残された時間は確実に少ないと分かっていてもその少ない人生の時間をフルで全うすることに重きを置くべきか
その人生の時間を結果少なくしてしまう行為であっても、本人が豊かに負担なく幸せに過ごせるなら...
なんて考えたらほーら今日も眠らない夜
サヨナラが近い
1ヶ月前、6月末までは確かに具合は悪かったけどまだ死ぬって感じでもなかった
それがたった1ヶ月でこんなことになるなんて思いもしなかった
正直、思ってなかった
覚悟してる気だった
お母さんが帰ってきた
もしかしたらこれが家で過ごす最後の夜かもしれないって思うといつまでも離れたくない
布団の側で添い寝して
わたしの大好きな大好きなお母さん